営業のビジネスマナー

長期休暇に入ってもお客様の信頼を失わない営業のビジネスマナー

営業職として仕事をしている間は、お客様と常に連絡を取れる状態が望ましいです。いつでもコンタクトが取れることで、お客様の信頼にも繋がるからです。

ただ、自分が仕事を休んでいるときは、当然お客様は連絡を取ることはできません。

そのため、長期に渡って休みに入るときは、事前案内や代理の営業をつけるなどの対策を取らなければいけません。これは、営業職のみならず、お客様に対してのビジネスマナーだと考えてください。

しかし、具体的にどのような対策を取れば良いのか分からないですよね。

そこで、ここでは長期休暇に入るときに営業職が取るべき対策について解説していきます。

お客様の信頼を損ねないために

サラリーマンとして働いていれば、年に数回の長期休暇があります。例えば、あなたが勤めている会社が長期間の休業に入るときやゴールデンウィークなどです。

このとき、お客様に対しての事前案内や対応策はとても重要です。なぜなら、お客様が望んでいるときに連絡が取れないのは、営業として大きく信頼を損ねるからです。

例えば、数社の競合他社がいるコンペの状態で提案を行なっているとします。このとき、お客様があなたの提案内容を気に入ってくれています。ただ、他社が提示してきた価格が安かったため選定に迷っています。

このような場合、お客様はあなたに連絡をとって「価格調整」の依頼をしたいと考えるのが普通です。

それにも関わらず、長期休暇によって連絡が取れないとき、お客様を不快にさせてしまいます。さらに、別の担当者に話をしようと事務所に連絡をしても、誰も案件の内容を把握していなかったら、お客様はどのように感じるでしょうか。

そのため、長期休暇に入るときは、前もってお客様に案内を行ない、その間に対応する代理の営業担当をつけるなどの対策が必要なのです。

具体的な対策と心構え

それでは、具体的にどのような対策が望ましいのかを具体的に説明していきます。

最も大切なことは、お客様が「連絡を取ろうとしても営業が捕まらない」という状況を避けることです。

そのためには、長期の休みが決まったときは、すぐにお客様に知らせるようにしましょう。

また、メールの署名に会社の休業期間や営業日などを記載しておくと効果的です。お客様とメールのやり取りがあれば、お客様が内容を確認できるからです。

例えば、次のような書き方です。

※年末年始の営業日のご案内
12月30日 通常営業
12月31日~1月3日 休業
1月4日 通常営業

先ほどの例のように、コンペを行なっている最中や重要なプロジェクトを進めているときは緊急で連絡が入る可能性があります。ただ、事前に休暇を伝えておくことで、お客様はあなたの携帯電話や事務所に連絡することはありません。

さらに、緊急で営業対応が必要になることが考えられる場合は、代理の担当をつけるようにします。あなたの上司に相談をして、同じ営業グループの同僚などに案件を引き継いでおくのです。

そうすることで、最終見積りの価格調整というような、お客様からの急な依頼があっても対応することができます。

あなたが休暇に入っても、「お客様の要望にいつでも応えられる」状態を作っておくという心構えが大切です。

もちろん、長期休暇を取ることは悪いことではありません。年末年始や大型連休のように、お客様自身も会社が休みに入ることはあります。営業職として大切なことは、お客様に対する事前案内とその対策です。

ここで解説したような対策を実施することで、お客様に迷惑をかけることはありません。お客様の信頼を損ねないために、どのような行動が必要かを常に考えなければいけません。