営業のビジネスマナー

名刺交換で営業マンが必ず確認するべきひとつの項目

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<p>名刺交換におけるマナーは、営業マンにとって重要です。お客様と交わす最初のコミュニケーションであり、営業マンに対する第一印象を決める要素になるからです。</p>
<p>しかし、営業マンであれば、マナーどおりに名刺を交換するだけでは物足りません。その後の商談を有利に進めていくためには、初対面で確認をしなければならない事項も存在するからです。</p>
<p>その中でも重要な項目が、苗字の正確な読み方を確認することです。名前の読み方を確認することは当たり前のように思うかもしれません。ただ、これを実施できていない営業マンはとても多いのです。</p>
<p>そこで、ここでは営業マンが名刺交換をするときに苗字を確認する意味について話をしていきます。</p>
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初対面で確認すれば失礼ではない

名刺交換をしたときに読み方に迷ったときは、必ず確認する癖をつけてください。名字によっては読み方が複数あることがあります。例えば、以下のような名前です。

・間違いやすい例
菅野 (かんの・すがの)
河西 (かさい・かわにし)
東  (ひがし・あずま)

名刺には読み仮名がふってあることは少ないです。難解な漢字であれば「かな」がふってあることはありますが、上記のように簡単に読める場合にはありません。そのため、後から名刺を確認したときに思い出せないケースがあるのです。

名刺をお互いに交換したときであれば、読み方を聞くのは失礼ではありません。むしろ、2度目以降にお会いするときに確認する方がマナー違反です。

もちろん、名前を間違えて呼んでしまう方が、失礼になるのは言うまでもありません。

そして、もうひとつのポイントは、読み方をお客様に確認することで記憶に残りやすくなるという点です。単にお客様から聞くよりも、営業マンから確認することでインパクトが強まるからです。例えば、次のような聞き方です。

「これは河西(かさい)様とお呼びするのですね」

「はい、そうです」

また、確認をすることで雑談に繋がりやすいというメリットもあります。お客様は多くの人に読み方を聞かれているはずなので、それに関する話題・ネタを持っている可能性が高いからです。例えば、次のような会話です。

「はい、社内の人間にも良く間違えられるのですが『かわにし』ではなく『かさい』です」

このように、お客様とコミュニケーションを行うためのきっかけとして使うこともできるのです。そのため、読み方が複数ある苗字のお客様には、積極的に確認をするようにしてください。

お客様の信用を失わないために

私がIT業界で法人営業を行なっていたときの話です。名前の読み方について、今でも覚えている苦い出来事があります。ある取引先の担当者に長野(ちょうの)様という名前の方がいました。その方と名刺交換をしていたにもかかわらず、私は「ながの」様と呼んでしまったのです。

実は初対面で名刺交換をしたときに、私は読み方を教わっていたのです。しかし、私はすっかりと忘れていました。そして、その後に何度かメールのやり取りを行ったのですが、私はずっと「ながの」と読み間違えていたのです。

そのため、実際に本人と会ったときに名前を間違えるという失礼なことをしてしまったのです。誰だって名前を間違えられるのは、良い気分ではありません。非常に気まずい思いをしながら打ち合わせを行っていたことを今でも覚えています。

私はこの経験から相手の名前をしっかりと記憶することの大切さを学びました。もちろん、自分の名前を覚えていない営業マンを、お客様が信頼するはずはありません。

読み方が複数あって迷うときは、必ずその場で相手に確認するようにしてください。初対面で確認をすれば、全く失礼にはなりません。お客様の信用を失わないために、名前を間違えないための対策をしっかりと行ってください。