営業のビジネスマナー

敬語のビジネスマナー:お客様への正しい言葉遣いを理解する

多くの営業マンは、お客様と顔をあわせているときだけ気を使います。しかし、そのときだけ態度を取りつくろっても、その営業マンの人間性は簡単に見抜かれてしまいます。

それは、態度や姿勢、服装などから感じ取っているからです。この中でも、最も顕著であるのが「言葉遣い」です。

敬語の使い方を理解する

例えば、オフィスでの「今日こそ契約を取ってくる」という言葉です。営業マンであれば、日常的に使う表現です。しかし、営業マンが主体となった言い回しであり、お客様を敬う気持ちが抜けています。

これは、普段からお客様に対する配慮が欠けている証拠です。正しくは、「契約をいただく」という表現になります。

このようにいうと、多くの営業マンは「お客様の前では、そのような言い方はしない」と思います。しかし、必ずしもそうでありません。営業マンが発する普段の「言葉遣い」が、目に見えない空気となってお客様に伝わるのです。このことをしっかりと認識する必要があります。

そこで、営業マンがよく使う「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の敬語を以下に挙げます。この9個の基本語は必ず身につけるようにしてくいださい。

基本語 尊敬語 謙譲語 丁寧語
言う おっしゃる 申す 言います
聞く お聞きになる 伺う、承る 聞きます
見る ご覧になる 拝見する 見ます
読む お読みになる 拝読する 読みます
知っている ご存知だ 存じ上げる 知っています
いる いらっしゃる おる います
思う 思われる 存じる、存じ上げる 思います
わかる おわかりになる 承知する、かしこまる わかります
する なさる いたす します


営業マンにとって正しい敬語を使うことは、お客様との信頼関係を築くための土台となるものです。相手に対する配慮が、その人の言葉となって表面化するからです。

そのため、お客様と顔をあわせたときだけではなく、普段から適切な言葉遣いを心がける必要があります。言葉にその人の人格が表れるからです。

常にお客様への正しい言葉遣いを理解する必要があります。状況に応じて正しい敬語を使いこなせるようにしてください。