人は心の中にある不安や悩み、怒りなどを言葉に出すことで、その苦痛が和らぎ安心感を得ることができます。
これを心理学で、「カタルシス効果」といいます。
この効果を営業に活用する方法について解説していきます。
カタルシス効果とは
たとえば、このような経験はないでしょうか。
ずっと不安に思っていたことを、仲の良い友人に打ち明けたとします。
そうすると、問題が解決したわけでもないのに、なぜか気持ちがスッキリしますよね。
これは、人は心の中にある不安を、言葉にして他人に打ち明けたことで、気持ちがスッキリしたからです。
これが、カタルシス効果なのです
それでは、このカタルシス効果は、どのように営業に活用できるのでしょうか。
による心理的作用を理解することで、お客様との信頼関係の構築に役立てることができます。
お客様の悩み不安を聞いてあげよう
営業はお客様の悩みや不満を解決する仕事です。
しかし、実際に問題を解決しなくても、お客様に満足してもらうことができます。
それは、相手の「不満」を真剣に聞いてあげることです。
カタルシス効果によって、他人に不満を話すだけでも、気持ちが楽になるからです。
お客様の悩みを聞くだけで、お客様は満足する
お客様に話をさせて好感度を高める
心理カウンセラーは、徹底して相談者の聞き役にまわります。ひたすら相手の話に傾聴し、不安や悩み事を吐き出させるのです。
カウンセラーに打ち明けることで心の負担が軽くなり、相談者は気分が楽になります。
これがカウンセリングの基本なのです。
営業マンであれば、お客様の話にしっかりと耳を傾けなければいけません。
たとえば、
と思われるような、関係性を作りあげるのです。
そうすることで、営業マンであるあなたに好感を持つようになります。
そのためには、積極的に聞く技術が必要です。
適度に視線をあわせ、相づちを行い、話を聞いていることを相手に伝えるようにします。
さらに、相手に共感し、適切な質問をするなどして、お客様に気持ちよく会話をしてもらいましょう!
たとえば、次のような会話の進め方です。
お客様の愚痴や悩みは、嫌な顔をせず最後まで聞くようにしてください。
そうすることで、お客様との距離を縮めることができます。
ネガティブな感情を受け止めてくれた相手に対して、お客様は好感を覚えるようになるからです。
このように、顧客の心理を読み解くことで、営業活動を有利に進めることができます。
心理学を学ぶことが営業マンにとって有効である理由がここにあります。
お客様の気持ちを理解することが、営業の基本であることを理解しなければいけません。
心理学を学べば、お客様の気持ちが分かりやすくなる