ここでは、御礼メールの書き方を解説します。初回訪問で、お客様と初めて会ったときや、多忙の中でお客様が時間を取ってくれたときに行います。たった一通のメールで、次回に会うときのお客様の反応は違います。
御礼メールの例をあげて、そのポイントを解説していきます。
<例>御礼メール
件名:【御礼】 営業サービス株式会社 山田一郎 |
ビジネス商事 鈴木 太郎様 お世話になります。 本日は有り難う御座いました。 次回は、セキュリティ商材のご提案をさせて頂きます。 取り急ぎ御礼まで —————————————— |
お客様への御礼メールのポイント
お礼は必ず、その日のうちに
お礼を伝えるのは、必ず会ったその日です。決して、翌日になってから「昨日は有り難う御座いました」というメールを送ってはいけません。お礼をすることで感動を与える度合いは、そのスピードに比例するからです。
本当に時間をとって会ってくれたことに感謝していれば、すぐにお礼を伝えることができるはずです。
件名で全てを伝える
お客様がメールを受け取ったときに、どう感じるかを考えます。今回のように御礼を伝えるのが趣旨であれば、その言葉と名前だけで充分です。
営業は、常にお客様がどう感じるかを考えながら行う仕事です。お客様も忙しいことを考えて、手間を取らせないように考慮するべきです。究極は、「メール件名だけで全てを伝える」ことです。
お客様に時間をとらせない
ポイントは全体を短くまとめることです。お礼の意思を伝えるメールでは、あなたの感謝の気持ちが伝わるだけでいいのです。相手に読み込ませてはいけません。メールをスクロールする必要がない文章の長さにします。
打ち合わせ内容を要約する
これは、メール例文で青文字にした箇所になります。その日の打ち合わせで話した内容を簡潔にまとめ、一文で表します。これで、あなたと打ち合わせを行なったことを再度、思い出します。一日に、二度あなたと会うことになるのです。
人と人との信頼関係は、単純に接触する回数に比例します。これは、心理学で「ザイオンス効果」といいます。そして接触することは、メールでもできるのです。
他の営業マンと差をつける
初回訪問では、必ず会ってくれたことに対してお礼を伝えるべきです。書店に並んでいる「営業ノウハウ本」には、お礼をハガキで伝えることを主張していることもありますが、そこまでは必要ありません。あれは保険業などの、ほんの一部の業界だけです。
私は初回訪問だけでなく、商談を行なった際は毎回、お礼のメールを送っています。他の営業マンがやっていないので、実行しているのです。メールを一通送るのは、わずか数十秒です。その時間を惜しむかどうかで、営業としての成果が大きく変わってくるのです。
信頼関係をいかに築くかを頭にいれて、どうすれば接触する機会を増やせるかを考えて、営業活動を行なってください。