プレゼンテーションで緊張を和らげる3つの習慣
プレゼンテーションの本番は緊張します。どれだけ練習をしていても、あがってしまうものです。そのため、思うように話すことができず、期待通りの成果があがらないことはよくあります。
過去に何回ものセミナーを実施してきたベテラン講師であっても、本番では緊張するといいます。緊張をゼロにすることはできませんが、ある工夫をすることで和らげることができます。
そこで、ここではプレゼンの緊張を軽減するための習慣を3つ紹介します。
準備段階で行っておくべき習慣
本番で緊張しないための一つ目の習慣が、「時間以上の話の内容を準備しておく」ことです。30分のプレゼンテーションであれば、一時間以上は話せる内容を準備しておくのです。
例えば、伝えたい内容のたとえ話を2〜3個用意しておくようにします。時間に余裕があれば、2〜3個目を披露することができます。時間がなければひとつに絞ればよいのです。
さらに、十分なネタを持っておくことで「時間が余ったらどうしよう」という不安をなくすことができます。このように、必要以上の話の内容を用意しておくことで、気持ちに余裕がうまれます。
2つ目の習慣が、「最初の5分間の内容を徹底して練習する」ことです。プレゼンの冒頭で話に詰まると、非常に慌ててしまいます。開始直後は特に緊張しているからです。
さらに、聞き手も不安になります。冒頭からうまく話せていないプレゼンターを見れば、誰でも心配になることは当然です。
そこで、最初の5分間は話の内容を完全に頭のなかに入れておくようにします。原稿を見なくても、流暢に自信を持って話せるレベルまで練習を重ねてください。冒頭の5分でお客様の心をつかむことができれば、その後はスムーズに進めることができます。
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プレゼン本番で行うべき習慣
最後にプレゼンテーションの本番中に行う習慣です。それが、「最初の5分間で自分の話を懸命に聞いている人を見つける」ことです。うなずいてくれる人や笑っている人などを、聞き手の中から探します。
「自分の話を聞いてくれている」という実感が持てることで落ち着くことができます。そうすることで、プレゼンテーションの冒頭でペースをつかむことができます。
さらに、その熱心な聞き手に向かって話を進めることを意識します。大勢の参加者に対してではなく、少人数の人達に向けて話をすることで緊張を和らげることができます。人は「多くの人に見られている」という感覚が緊張させるため、これを回避するのです。
どれだけ経験を積んだとしても、人前で話すことは緊張するものです。言葉に詰まったり、話が途切れたりしてしまっては、プレゼンの成果は期待できません。
緊張をゼロにすることはできませんが、和らげることはできます。ここで解説した3つの習慣を取り入れて、理想のプレゼンテーションに近づけるようにしてください。
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