あなたは営業のセミナーに参加するとき、どのような観点で選んでいますか。私は会社員として営業をやっていたころから、数多くの営業セミナーに参加してきました。また、コンサルタントとして独立した今でも、気になるセミナーは顔を出すようにしています。
私は現在、多くの方に営業のアドバイスしています。そのなかで、「お勧めのセミナーを教えてください」という質問を良く受けます。そこで、ここではセミナーや講座を選ぶときに注意するべきことについて話をしていきます。
あなたに適したセミナーの選び方
営業のスキルを向上さるために、セミナーやスクールに参加することはとても効果があります。しかし、「どのようなセミナーに参加したら良いのか分からない」という人は多いです。そこで、あなたに適したセミナーの見つけ方について話をします。
私が最も勧めているのは、書籍を出版している人のセミナーに参加することです。まず、書店に足を運び、あなたが気になる「営業本」を購入してください。幾つかの書籍を読んでいると、好きな著者というのがでてきます。
例えば、「この人が書いていることは分かりやすい」「この本で著者が言っていることはとても共感できる」と感じることができる人です。
あなたが本を読んで著者を好きになったのであれば、それはあなたにとって有益な情報を発信していることになります。「この人の言っていることはとても役に立つ」と感じることが、その著者に対する信頼に繋がるからです。
そして、その著者がセミナーを開催しているのかを探してみるのです。今では著者自身がホームページを持っていることもがいので、ネットで簡単に見つけることができます。著者のサイトがなくても、出版社のホームページでセミナーを案内していることもありますので検索してみてください。
必ず新たな学びがある
営業の書籍を出版している人のセミナーを敬遠する人がいます。それは、「本に書かれていることをセミナーで話すだけだろう」と考えているからです。そのため、参加しても意味がないと感じるのです。
しかし、この考え方は間違いです。例えば、書籍のタイトルのままのセミナーであれば、確かに本に書かれている内容を話すことがほとんどです。それでも、必ず新たな気づきを得ることができます。
その理由は、読書というのは必ず自分のフィルターを通して読んでいるからです。人は物事を解釈するとき、思い込みや固定観念に影響されます。そのため、著者が言いたいことを100%完全に理解することはできないのです。
そこで、著者の話を聞くことで多くの学びを得ることができます。例えば、次のような気づきです。
「あそこに書いてあったことは、こういう意味だったのか」
「本ではしっくりこなかったが話を聞いて理解ができた」
そのため、実際にセミナーに参加した人の感想を聞くことは有効です。セミナーの案内ページなどに、参加した人のアンケートが掲載されていることがあります。具体的にどのようなことを学べるかを理解できるので、必ず目を通すようにしてください。
本を読み、自分では理解したつもりでも、実際に著者の話を聞いてみると間違って捉えていたということは良くあります。読書は自分のフィルターを通して理解するため、正確に把握できないことがあるからです。
これに気づくことが、学びを深めてくれるのです。セミナーに出て話を聞くことで、ようやく「著者の言いたいこと」を理解できるのです。営業スキルの向上を目的として、積極的にセミナーに参加するようにしてください。