営業の販売戦略論

コミュニティを活用して営業マンに必要な人間力を高める方法

サラリーマンとして仕事をしていると、交友範囲が狭まる傾向があります。会社員の仕事は同じことの繰返しが多いため、人間関係のネットワークが限定されるからです。

この状況を続けていると新たなアイデアや知識に触れることができなくなります。そのため、視野が狭くなり、人として成長できる機会を損ねてしまいます。人間としての魅力が薄らいでしまうため、営業マンとしては避けなければいけません。

そこで、有効な手段が、「コミュニティ」に参加することです。コミュニティとは、同じ目的を持った人の集まりのことを指します。この集まりに参加して知人を増やし、「新しい世界」に触れるようにするのです。

ここでは、コミュニティの活用により営業に必要な人間力を高める方法について解説します。

マンネリが魅力を低下させる

初めて会った人から、自分が知らなかったアイデアや有益な情報を入手できることは多いです。これは、いつも同じ人達と同じような会話ばかりしているため視野が狭くなっているからです。そのため、「いつもの環境」の外に身をおくことを考えなければいけません。

特に日々の生活がマンネリ化してしまうサラリーマンは、このことを意識する必要があります。そこで、自分から新しい人と出会う機会を作るようにしてください。例えば、交流会に参加してみたり、セミナーの後の懇親会などに出席してみたりすることです。

なかには、交流会と聞いただけで距離をおいてしまう人がいます。実際に参加した経験もないのに、交流会の表面的な部分だけをみて判断しているのです。例えば、次のような考え方です。

「新しい知人を作るのは面倒くさい」

「自分の知らない集まりに参加することに抵抗がある」

しかし、このような考え方が、自分の視野を狭める原因になっていることに気が付かなければいけません。「あの人に出会ってから人生が大きく変わった」という人は多いです。ビジネスで成功している人ほど、人脈を大切にする理由がここにあります。

コミュニティから刺激を受ける

ひとつの職場で長く仕事を続けていると、交友範囲が狭くなる傾向があります。いつも同じ同僚と飲みに行き、会話の内容は仕事のことばかりです。こうなると、職場という狭い範囲の知識や考えにとらわれて、外に広い世界があることに気づきにくくなります。まさに、「井の中の蛙」です。

積極的に外部の人間と触れあうことで、あなたの視野は広がります。例えば、私はサラリーマンをやっていたときから、社長だけが集まる会合に参加していました。社長ではないので対象者ではなかったのですが、知人にお願いをして出席させてもらっていたのです。

これは、新しい環境に身をおくことで、多くの刺激や学びがあることを理解していたからです。そして、私は起業を目指していたこともあり、社長達が集まるコミュニティに顔を出すようにしたのです。そこには、次のような目的がありました。

「既に自らの会社を立ち上げている人のリアルな話を聞きたい」

「社長達とビジネスの話をすることで良い刺激を受けたい」

このとき、私が独立の準備をしていることを話すと、どの社長も応援してくれました。そして、色々なアドバイスやビジネスのヒントをいただいたのです。非常にかわいがってもらったと思います。

人の行動範囲というのは単調になりがちです。変化のない生活が習慣になると思考の幅が狭くなり、人間としての魅力が感じられなくなります。そのため、いつもいる環境から離れることを意識しなければいけません。

コミュニティに参加して多くの人と出会うようにしましょう。新たな知人から有用な情報を入手できたり、ビジネスのヒントを掴めたりすることがあります。

自分が今いる環境の外に、あなたが変われるヒントがあります。人間力を高めることを目的として、積極的に外の世界と触れ合うようにしてください。