サンク・コスト効果:自分の誤ちを認めると売上があがる理由
人は過去に費やした時間やお金を、無駄にしたくないと考える傾向があります。この影響により、正しい判断ができないことがあります。これを心理学で、「サンク・コスト効果」といいます。
サンク・コストとは、今までに費やしてきた時間や費用のことをいいます。サンクとは、「埋もれた・目に見えない」という意味です。また、コストというのは、金銭的な費用や人的な労力のことを指しています。そのため、埋没費用とも言われることもあります。
このサンク・コストはビジネスに大きな影響を与えおり、日常のあらゆるところで見ることができます。ここでは、このサンク・コスト効果を理解して、営業活動に必要な心構えについて考えていきます。
自分の誤ちを認めたくない
例えば、中古のパソコンを10万円で買ったとします。しかし、購入してすぐに故障してしまいました。その修理代に3万円かかったのです。しばらくは問題なく使えていたのですが、また故障してしまったのです。
販売店に持って行っていくと、今度は修理に5万円の費用がかかると言われました。とても古い機種のため、非常に壊れやすい状態という案内をされました。そのため、店員は15万円で新品のパソコンを買うことを勧めてくれたのです。

さらに、このサンク・コストは営業マンのアプローチにも大きな影響を与えています。例えば、長期間にわたり大型案件の商談を続けてきたとします。しかし、お客様に、「他社の製品を選ぶ方向で進んでいる」ということを告げられます。
このとき、契約になる可能性がないと分かっていても、提案を続けてしまうのです。これは、その商談にかけてきた労力が無駄になるのを認めたくないという考えが働いているのです。
このように、サンク・コスト効果により正常な判断ができないケースは多いです。そのため、ビジネスの状況をさらに悪化させたり、時間の浪費が発生したりします。サンク・コストに惑わされず、冷静に判断しなければいけません。
過去に費やした時間やお金は取り戻すことはできません。それよりも、そこから何を学べるのかを考えるのです。そうすることで、サンク・コストを貴重な経験へ変えることができます。
過去の経緯にとらわれず、営業として正しい判断を行うことを心がけてください。サンク・コストに惑わされせないマインドを身につけることで、ようやく予算達成が見えてきます。