ビジネスでの成功に必要不可欠な感情をコントロールする技術
人は感情的になると冷静に考えることができなくなります。そのため、説得力のない発言をしてしまうことがよくあります。
プライベートの会話であれば問題ありませんが、ビジネスではいけません。的確に自分の意思を伝えて、相手を動かす必要があるからです。ビジネスで成果をあげるためには、常に冷静に物事を捉えなければいけません。
ここでは、自分の感情をコントロールすることが、いかにビジネスの成果を左右するかについて解説します。
感情が論理を破綻させる
感情的になると論理的な思考ができなくなります。話す内容が整理できていても、うまく伝えることができなければ意味がありません。自分の感情をコントロールすることは、コミュニケーションの前提となることを理解する必要があります。
例えば、営業会議で上司から次のように言われます。
「なぜ君だけ報告書ができていないのだ。やるべき事をやらないから、営業成績も上がらないのではないか」
このような言われ方をして、嫌な気分にならない人はいないと思います。しかし、相手の言葉に反応して、感情的になってはいけません。不快な思いから反発心がうまれ、不適切な言動につながることが多いからです。例えば、次のような言い方です。
「昨日まで顧客対応で忙しかったので時間がありませんでした。そもそも、この報告書はやる意味があるのですか」
報告書を作成していない本人が間違っていることは、客観的に考えれば容易に理解できます。この主張は、全く論理が成り立っていません。しかし、頭に血が上っているため、適切な判断ができないのです。
仕事では常に冷静に物事を受け止めて、適切な対応をしなければいけません。この場合であれば、「報告書 が遅れていることを謝罪し、いつまでに仕上げることができるかを明確にすること」がビジネスマンとしての正しい対応になります。
また、感情に任せた行動を取ると、その姿は幼稚に映ります。怒りに任せて反論するという行為は、誰が見ても理性的な対応とはいえません。そのため、信用を大きく損ねることになります。
このように、自制心を保つことはビジネスを行う上でとても重要です。
感情をコントロールする技術
怒りや不快な思いを完全に無くすことはできません。ただ、その感情を抑えることは可能です。具体的には、「一度、自分の思い込みから離れ、相手の立場で状況を見つめ直す」という方法です。
例えば、自分の主張に真っ向から反対されると、誰でも良い気分ではありません。感情的に反応してしまいそうになります。
そこで、一旦は相手の言い分を無条件で受け入れてみるのです。相手の視点で捉えることで、自分の思い込みを抑えて物事を判断できるようになります。そうすることで冷静さを取り戻し、感情に流されるのを防ぐことができます。
ビジネスでは常に冷静に物事を考える必要があります。感情に振り回されると、論理的に考えることができなくなり、適切な対応を取れません。
感情的な行動は信用を失い、人間関係を壊す原因になります。感情を抑え、自制心を保つことは、ビジネスを行う上での必須条件です。最大限の成果をあげるために、感情をコントロールする技術の習得を目指してください。