トップセールスマンは時間管理を徹底しています。そして、周囲の営業マンとの一番の違いは、社内のイベントに対する対応です。生産性のない営業会議や、参加する意義のない打ち合わせには一切顔を出しません。
これは、面倒だからという理由ではもちろんありません。お客様のために貴重な時間を使いたいので、一切の無駄を省いているのです。
そこで、ここでは周囲の反感をかわずに、上手に社内会議を抜け出す方法について話をしていきます。
顧客第一主義で上司を納得させる
なぜかサラリーマンは会議が好きです。複数人で集まっては、「ああでもない、こうでもない」とグダグダ言いながら、結局何も決まらずに終わったりします。何の成果も出ていないのに、顔をあわせるだけで満足しているのです。
私は、このような無意味な会議が嫌いでした。そのため、いかに上手に会議を避けるかを、いつも考えていました。そこで、よく使っていた手法が、お客様への訪問予定を入れてしまうことです。
もちろん、全ての会議を欠席するわけにはいきません。いくら顧客訪問とはいえ、さすがに毎回の欠席は、上司も認められないからです。ほどよい程度に、欠席する回数を調整することを意識しなければいけません。
また、アポイントがあるために参加できないことを、事前に連絡しておくことが大前提です。そしてポイントは、お客様の都合で会議の日時と重なってしまったことを説明することです。
さらに、「何の商談で、どのような目的で訪問するのか」をしっかりと説明しておくことで上司も納得します。正当な理由を、こちらから丁寧に説明するのです。
そうすることで、「お客様を優先したいので会議をやむなく欠席します」という気持ちを表現することができます。
スケジュール管理により無駄を省く
打ち合わせや会議が、予定の時間より長引くことがよくあります。これも時間の無駄です。タイムマネジメントが成果に大きく影響する営業マンにとって、これは避けなければなりません。
そこで、有効なテクニックが、終了予定時間に外出する予定をいれておくことです。そうすることで、時間が来たら、周囲にひと声かけて抜け出すことができます。
このとき、どのように声をかけるかも重要です。例えば、「それでは時間になりましたので失礼します」という言葉だけでは、「冷たい人」と捉えられてしまう可能性があります。
そこで、あえて感情を表に出して、人間味あふれる対応を取るようにします。例えば、次のような言い方です。
「あっ、すいません!時間になってしまいました。私、次の予定がありますのでお先に失礼します」
少し大袈裟なぐらいが丁度いいです。このように、温かい対応によって周囲の反感をかわないように配慮が必要です。
社内のルールやしきたりを重視しすぎる人がいます。このような人は、例外なく仕事ができない人達です。事実、私が知っている仕事ができる人の多くは、良い意味でいい加減です。
時間の無駄を省くために、無駄な社内イベントから上手に抜け出す方法を身につけるようにしてください。