営業のスキルアップを考えたとき、仕事で使える知識やテクニックを学ぶことは必要不可欠です。正しいノウハウが頭に入っているからこそ、日々の営業で実践できるのです。
そして、インプット学習をするときに、あなたに意識して欲しいポイントがあります。
それは、多面的な知識を身につけることです。多面的な知識というのは、自分がいる業界とは違う業界の営業のやり方を学ぶことです。
そうすることで、自分が日々の仕事では得ることができない「気づき」を得ることができます。そして、このような気づきは、営業に対する考え方を大きく変えてくれることがあるのです。
そこで、ここでは自分の常識を大きく変えるための学習方法について解説していきます。
違う業界だからこその学び
日々の仕事で学べる内容は、どうしても偏りが出てしまいます。それは、あなたが今いる業界の知識やノウハウしか学べないからです。
例えば、不動産の営業マンです。不動産業界で仕事をしているため、日々の営業で学べる知識は「不動産業界のアポイントの取りかた」や「不動産業界のプレゼンの方法」などです。
つまり、自分がいる業界の営業のやり方しか学べないのです。
ただ、これでは知識が薄っぺらいものになってしまいます。そのため、短絡的な物事の考え方しかできなくなります。しかし、これでは営業マンとして、お客様の視点に立って考えることができません。
そこで、知識に幅を持たせることを意識してください。自分とは異なる業界の営業のやり方にも目を向けるのです。
具体的には、他の業界の営業マンと意見交換をするのです。例えば、「一日にどれぐらい訪問しているのか」というような内容についてディスカッションしてみるのです。
そうすると、非常に多くの学びを得ることができます。なぜなら、人は自分の考え方や行動は「常識」であると捉える傾向があるからです。
そのため、他の業界や違う会社の人と意見を交換すると、常識だと思っていたことが、「実はそうではなかった」というように気付けることが多いのです。
あなたも営業のスキルアップを行うときは、「違う業界にいる営業マンから学ぶ」ということを意識してください。
付き合う人が変わると「常識」が変わる
私がIT業界で法人営業を行っていたときの話です。私はコミュニケーションに自信がなかったためビジネススクールで集中的に勉強することにしました。3ヶ月間で21万円という高額な費用でしたが意を決して入学しました。
そして、私はこのスクールで人生を変えるほどの学びを得ることができたのです。
それも、授業からだけではなく、一緒に学ぶ仲間からも多くのことを教わりました。なぜなら、非常に意識の高い仲間が集まっていたからです。
例えば、既に2つの会社を運営している経営者や一流企業の事業部長という役職でありながら更にスキルを伸ばしたいと考えている人などが居ました。
このような成長意欲の高い人達と仕事やプライベートの話をすることで、私は非常に良い刺激を受けたのを今でも覚えています。
実は、私が起業することを本気で考えるようになったのも、このときの友人達の影響なのです。自分と年齢も変わらない人達が独立しているのを目の当たりにして、「独立」を自分事として考えることができるようになったのです。
それまでの私は、独立という言葉を聞いても「できたら良いけれど、自分には到底無理」という感覚しか持てませんでした。しかし、スクールで出会った友人達と交流することで、自分の「常識」が大きく変わったのです。
このように、異なる立場にいる人達との交流は、非常に大きな学びとなります。
いつも同じ業界の人や、自分と同じ会社の同僚とばかり付き合っていても新しい発見はありません。あなたが今いる環境から外に出ることを意識してください。異なる環境に身を置くから、異なる意見やアイデアに出会うことができるのです。
自分が持っている常識は、世の中の常識であるとは限りません。このことを強く意識して、今いる環境から積極的に外に出るようにしてください。