営業の仕事術

お客様の「顔」と「名前」を覚える3つのコツ

多くのお客様と会っていると、名前を忘れてしまうことはないでしょうか。

とくに、3~4名の担当者が打ち合わせに参加した場合、全員の顔と名前を一度に覚えるのは大変な作業ですよね。

そこで、お客様の顔と名前を覚える3つのコツについて解説します。

1、名刺を受け取ったときに「名前」を声に出して確認する

私は名刺交換をおこなう際に、必ず相手の名前を声にだして確認します。具体的なには、自分が相手の名刺を受け取るときです。

お客様が、「平松商事の鈴木です。よろしくお願いします」と名刺を差し出します。その名刺を両手で受け取ってから、自分の頭をあげて、相手の顔をみて名前を声に出します。

鈴木様ですね。よろしくお願いします

しっかりと言い終えてから、お辞儀をします。

この習慣によって、声に出した「名前」と、目に映った相手の「顔」が一緒になって印象に残ります。

強い印象をうけるほど、人間は忘れにくくなります。つまり意識的に、「顔と名前」を一致させるインパクトを与えることで、自分に覚えこませるのです。

この方法は、私自身で非常に効果を感じています。ぜひ、実践に取り入れてください。

顔と名前を一致させて、記憶に残すのがポイント!

2、打ち合わせノートに席順のメモを残しておく

私は打ち合わせの内容をノートに残すだけではなく、参加メンバーの席順もメモしておきます。

たとえば、以下のような書き方です。

こうすることで、打ち合わせの時の相手の「印象」と、メモにある「名前」を後から一致させることができます。

たとえば、話の中身は覚えているが、話をしていた人の名前を忘れてしまうことはないでしょうか。

打ち合わせの時に、一番右の席に座っていた人は、何という名前だったか・・・。

たしか、「うちのコピー機は古くて駄目です。最近、紙詰まりが多くて本当にイライラします。予算がおりれば、今すぐにでも御社に発注したいぐらいですよ」という話をしていた。

なぜ、名前だけを忘れてしまうのでしょうか。

それは、ストーリー(物語)のほうが、人間の記憶に残りやすいからです。そのため、話の内容を覚えていても、名前を忘れてしまうことが良くあるのです。

しかし、ノートの席順メモを見返すことで、名前と一致させることができますよね。

こうすることで、お客様の名前を忘れるのを防ぐことができます。

名前を忘れても、後から確認できる工夫をしておこう

3、特徴を捉えて似顔絵を残しておく

参加人数が多い場合には、さらに私は簡単な似顔絵を書いておきます。

絵に残しておくことで、次に会った時にノートと照らし合わせることで思い出すことができるからです。

ポイントは、その人の特徴もメモで残しておくことです。たとえば、すぐにその人を特定できるような情報です。

・黒ブチのメガネをかけている

・髪の毛は短くてツンツン立たせている

このようにメモに残しておけば、後から思い出す「きっかけ」になりますよね。

たとえば、長期にわたって会っていない担当者であっても、その人の「特徴」を記録しておけば思い出せる可能性も高まります。

このように、忘れることを前提にして、さまざまな工夫を考えることが大切なのです。

時間がたっても、あとから思い出せるような工夫

信頼関係の第一歩

さて、ここからが本文の一番重要な部分です。

なぜ、私が「顔」と「名前」を覚えるための工夫をしているのか?それは、お客様との信頼関係の第一歩だからです。

たとえば、お客様の顔を見ても名前を思いだせない状況で、商談がうまく進みますか?

「この営業マンは私に興味がないのか?」と、お客様に思われる時点でアウトですよね。

何人のお客様と接していようが、営業マンは「顔」と「名前」を覚えておかなければいけません。信頼関係の第一歩なのです。

しかし、頭だけで覚えようとしても、すぐに忘れてしまいます。人間は忘れる生き物だからです。そのため私は、忘れないための工夫をしているのです。

ここで解説した3つのコツを参考にして、あなたも取り組んでください。