プレゼンテーションを成功させるための準備として、最も重要なことがリハーサルです。何度も練習しておくことで、本番でスムーズに進行することができます。
また実際のプレゼンを想定して行うことで、ようやく見えてくることは多いです。そこで足りないものがあれば、事前に準備することができます。
ここでは、リハーサルがいかにプレゼンテーション成功の鍵を握るかについて話をしていきます。
本番さながらのリハーサルを行う
プレゼンで話す内容は必ず原稿にします。そして、本番で話をしている自分をイメージしながら練習を行います。練習を繰り返しておくことで、話の内容が頭の中に定着していきます。そうすることで、本番でも流暢に発表することができるようになります。
自分ひとりで練習することも大切ですが、可能であれば同僚や上司に聴いてもらうようにします。他人の目で見てもらうことで、初めて見えてくことがあるからです。
例えば、以下のように指摘をもらうことができます。
「製品機能の説明が長すぎるのではないか」
「他社にはない独自の開発商品であることをもっと訴求したほうがよい」
「オプションサービスの説明が抜けている」
自分ひとりで考えた内容は、どうしても一人よがりになります。他人の意見をもらうことで、新たな気づきを得ることができるのです。その内容を加味して、修正や補足をしていくことで、より完成度の高いプレゼンにすることができます。
また、プレゼンの聞き手が何の知識もない人であることがあります。例えば、新製品の紹介や、新規開拓の営業をおこなうようなケースです。このときは、家族や友人などにリハーサルを見てもらうようにします。
会社の同僚や上司は、その商品やサービスのことを知っています。そのため、「何の知識もないお客様」に対するプレゼンの練習には適さないのです。製品を知らない家族や友人が理解できなければ、「分かりやすい説明」ではないということです。
資料や機材に関しても全てリハーサルを行う
さらに、資料やプロジェクターなどの機材に関しても、本番と同じものを使いリハーサルを行います。「資料に漏れがないか」「機材の使い方」などを事前にチェックすることになるからです。
例えば、「その売り上げ推移のグラフはプロジェクターに映し出すのではなく、資料として配布した方が良いのではないか」という意見をもらうことができます。
また、プロジェクター機器にはパソコンとの相性があります。自分のパソコンの資料がうまく表示できないケースは多いです。リハーサルを行うことで、これらを事前に確認することができます。
さらに、プロジェクターで映し出す画像の大きさや色合いの調整も確認することができます。これらの作業は、思ったより時間がかかるものです。そのため、本番のプレゼンで思うように設定ができず、開始時間が押してしまうことはよくあります。
このような事を防ぐためにも、本番さながらに練習することが必要です。事前にリハーサルを行うことで、色々なことが見えてきます。そして、足りない箇所や不十分な部分があれば、修正していけば良いのです。
つまり、「練習を繰り返すことで完成度を高めることができる」ということができます。リハーサルがプレゼン成功の鍵を握っていることを理解して、万全の準備で本番に臨むようにしてください。