説明がヘタな人は、間違ったイメージを持っていることが多いです。例えば、長い説明を流暢に話せるとカッコイイいという意識をもってます。そのため、ひとつの発言が長くなりがちです。
聞き手は、あなたがこれからどんな話をするのか分かりません。そのため、話した内容を頭の中で理解するために時間が必要です。このとき、長い説明であるほど、理解するのに時間がかかります。
プレゼンテーションがうまい人は、短くてシンプルな文で構成します。一文を短くしたほうが、聞き手は理解しやすくなるからです。
一回の発言を短くすることを意識する
発言が長くなればなるほど、多くの言葉がでてきます。主語や述語、修飾語などが複雑に絡み合うことになります。そうなると、お客様に正確に伝わる可能性が低くなります。
さらに、文章が長いと自分自身でも何を言っているのかわからなくなります。プレゼンの途中で言葉が詰まったり、意味のない間が空いてしまったりするのはこのためです。
例えば、次のような説明です。
このように、長い文章を話し続けられると、内容を理解するのに苦労します。そこで、一文を短くします。例えば、次のようになります。
短いフレーズに分けて話を進めることで、相手は主旨を聞き取りやすくなります。内容がシンプルなため、考える必要がないからです。さらに、論理展開が明確になり、話し手の意図が確実に伝わります。
シンプルであるほど言いたいことが伝わる
読書とは、文章を読んで著者の言いたいことを理解する行為です。途中で分からなくなっても、前のページに戻って読みなおすことができます。自分のペースで進めることができるのです。
しかし、プレゼンテーションではそうはいきません。全体の流れがあるために、ひとりの聞き手の意思で自由に話を戻すことはできません。そこで、話し手は相手が理解しやすいように説明を進める必要があります。
日本語は文章の最後まで聞かないと結論が分かりません。そのため、ひとつの文書が短いほど結論がすぐに出てきます。結論がすぐに出てくれば、聞き手は話の主旨を理解しやすくなります。
つまり、一文を短くして伝えることで、相手に伝わる話し方ができるのです。
プレゼンテーションは、シンプルであるほど聞き手に届きます。流暢に話をすることと、相手に伝わることは全く別です。
「どのように話をすることが相手に伝わるのか」について、営業マンは真剣に考える必要があります。プレゼンテーションはここから始まることを理解してください。