打ち合わせで飲み物を出された時の営業マンの正しい3つの気遣い
お客様先に訪問して打ち合わせを行うとき、お茶やコーヒーなどを出していただくことがあります。この飲み物に対する対応の仕方にも、営業マンは十分に気を使う必要があります。
なぜなら、お客様はあなたの対応をしっかりと見ているからです。
そこで、商談でお客様に飲み物を出されたときに、営業マンが守るべき「3つの気遣い」について解説していきます。
1、心を込めてお礼を言う
持ってきてくれた人に顔を向けて、ハッキリとお礼を言います。「ありがとう御座いました」と軽くお辞儀をして伝えます。お客様が話しているときでも、自分が話しているときでも、必ずお礼を言います。
当たり前の事と思うかも知れませんが、実はこの当たり前のことが出来ていない営業マンは非常に多いです。そしてお客様は、営業マンのことをしっかりと見ています。感謝の言葉を伝えることができるかどうかを見ています。
ここで、営業マンの「人間性」が確実に伝わります。
さらに驚くことに、お礼を言わない人の中には「飲み物を出されて当然」と捉えている人もいます。このような考え方では、お礼の言葉が出てこなくて当たり前です。
営業マンはお客様ではありません。お客様の貴重な時間を削ってもらい、お邪魔させていただいているのです。本来は飲み物をいただく立場ではないことを、十分に理解してください。
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2、お客様に勧められてから口にする
飲み物は必ず、商談をしている担当者から「どうぞ戴いてください」と言われてから手を付けます。出されてから、すぐに飲み始めるのはマナー違反です。夏場でどんなに喉が渇いていたとしても我慢します。
また、「どうぞ」の声がかからないときがあります。このような場合は、お客様が口にした後に戴くようにします。そして、「いただきます」と声をかけてから、飲み物に手をつけてください。
この時に大切なことは、会話の邪魔にならないタイミングで行うことです。
お客様が話をしているときに声をかけると、中断させることになります。これは、「私はあなたの話を聞きたくありません」と言っているのと同じです。絶対に行ってはいけません。
打ち合わせの中には、必ず会話と会話の間があります。そのタイミングで声をかけるのです。そうすることで、お客様のリズムを崩すことなく商談を進めることができます。
営業マンが自ら、商談の空気を悪くしてはいけません。小さなことですが、このような気遣いが商談の成果を左右します。
3、最後まで飲み終えて食器を片付ける
お客様に出していただいた飲み物は、必ず最後まで飲み終えるようにします。商談が終わった時点では、器の中が空っぽにしてください。なぜなら、飲み残しがあると、片付けに手間がかかるからです。
例えば、飲料水がコップに残っていると、中身をこぼさないように気を使います。さらに、流し台まで捨てに行かなければいけません。
これは、お茶を入れていただいた方に対するビジネスマナーです。
たまに遠慮をして、全く口をつけない人がいますが、これは完全に間違っています。あなたのために手間をかけてくれた人に対して、かえって失礼な行為です。これは、相手の好意を感じ取ることができない最低の営業マンであると認識してください。
そして、商談が終わった際には、かならず食器を片付けてください。人数分の食器を寄せ集めてから退出するようにします。
また、スティック・シュガーなどのゴミは、必ず食器の上に置いておきます。そうすることで、食器を下げる人の作業が楽になるからです。このように、目の前にいない人に対しても気を配らなければいけません。
このように、出された飲み物に対するマナーは重要です。なぜなら、お客様はそこからあなたの人間性を判断するからです。
営業にとってお客様との信頼関係は重要です。その前提となるのがビジネスマナーなのです。そのため、ここで挙げた「3つの気遣い」を理解して日々の営業活動に取り入れてください。
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