営業の読書術

【実践編】営業におすすめの本の読み方

私は全ての営業マンに読書を勧めています。それは、知識やノウハウを学ぶことで、営業に役立てることができるからです。

しかし、どのように本を読んだら、営業に役立てることができるのか分からない人も多いと思います。

そこで、ここでは営業におすすめ本の読み方について解説していきます。

営業におすすめの本の読み方

本で学んだ内容を営業活動に活かすには、工夫が必要です。それが、読んだあとに内容を要約してノートにまとめることです。

例えば、本の内容から自分にとって役に立つ情報や、営業活動に応用できそうなノウハウを整理してメモに残しておくのです。

そうすることで、次のような3つの効果が生まれます。

1、本の内容が忘れにくくなる
2、要約力が向上する
3、独自の営業マニュアルができあがる

それでは、ひとつずつ詳細を解説していきます。

1、本の内容が忘れにくくなる

要約メモを残しておく最大のメリットが、本の内容が忘れにくくなるという点です。「何を学んだのか」を頭で考えて要約するという作業によって、より記憶に定着しやすくなるからです。

この「考えて、要約する」という行為が大切なのです。

例えば、一週間前に読んで本の内容を全く思い出せない、というような経験はないでしょうか。

これは、本を読むというインプットの作業だけで終えているから、記憶に残っていないのです。

アウトプットで脳に定着させる

人間は忘れる動物です。残念ながら、読んだ内容は時間の経過とともに忘れてしまうのです。

しかし、内容を忘れてしまっては、営業活動に役立てることはできないですよね。

そこで、必要になるのがアウトプットなのです。

メモにまとめるためには、本の内容を頭で整理して、文章を構築していかなければいけません。このアウトプットのために試行錯誤する行為が、脳への定着率を高めてくれるのです。

そのため、本の内容が忘れにくくなるのです。

2、要約力が向上する

また、要約力が向上するという点も、大きなメリットです。要約力とは、主旨を短くまとめて表現する能力ことです。

読書の要約メモを書き溜めていくことで、この要約力が徐々に向上していくのです。

この要約力は、営業にとって非常に大切な能力です。

例えば、お客様に「これはどのような商品ですか」と聞かれたとき、ダラダラとまとまりのない話をしてしまう営業マンは多いです。

これは、自分の頭の中で整理できていない証拠です。そして、頭の中で整理するために必要な能力が、この要約力なのです。

要約力が商談につながる

要約力のある人の説明は、短く簡潔にまとまっていて分かりやすいです。

例えば、次のような説明です。

「このサービスは、通常9時から17時までの保守対応を24時間に拡大するサービスです。万が一の障害時の影響を最小限に抑えられるので、ビジネス利用のお客様におすすめのサービスです。」

このように、無駄な言葉がなく、短い内容で的確にサービスを説明します。説明が分かりやすければ、もちろんお客様の反応も違ってきますよね。

だからこそ、要約力は営業にとって重要な能力なのです。

3、独自の営業マニュアルができる

3つ目のメリットが、独自の営業マニュアルができあがるという点です。

本を読むたびに要約メモを書き溜めていき、それを仕事前に読み直すようにしましょう。

そうすることで、本で学んだ内容を思い出し、実践に移せるようになります。いくら営業関連の本を読んだとしても、それを営業で実践しなければ意味がないですよね。

そして、要約メモのポイントは、本で学んだノウハウなどに対して、具体的な行動も書いておくことです。そうすることで、より実践に移しやすくなるからです。

例えば、次のような内容です。

◯アポイントは相手のメリットから先に伝える
→新規開拓のアポで活用してみる

 

また、「アポイント」や「コミュニケーション」というように、カテゴリーごとに要約メモも整理しておくこともおすすめです。

いろいろと自分なりに考えて、工夫をしてみてください。

要約メモの作り方

<営業学>

さて、おすすめの本の読み方として、要約メモについて解説してきました。営業にとってどのようなメリットがあるか、イメージができたのではないでしょうか。

それでは、ここからは「実践編」として、具体的な要約メモの作り方について話をしていきます。

要約メモの作り方

この要約メモの作り方はとてもシンプルです。

①要約メモ専用のノートを購入する
②本を読んで要約メモを書き溜めていく

 

いつも使っている手帳などではなく、必ず専用のノートを購入しましょう。

そして、私がおすすめするノートが方眼ノートです。

縦線・横線があるため上下のマス目が揃えやすく、きれいにまとめることができるからです。

あとは、読書をするときに必ずこのノートを手元においておくようにするのです。

少しでも「あっ、なるほど」と思った箇所は、要約メモとして書き留めておきましょう。

要約メモのポイント

また、要約メモを書くときのポイントは、細かいルールを設けないことです。

本のなかで印象に残った言葉や、使えそうだと思ったノウハウなどを形式にとらわれず書き残しておきましょう。

メモの書き方に細かいルールを作ってしまうと、書くこと自体が億劫になってしまいます。気軽にメモができるようにしておくことが、長続きさせるコツです。

簡単な図をいれたり、挿絵を入れたりして自由に書いていきましょう。

サンプルとして、このページの記事を要約メモとしてまとめると、次のようになります。

「営業におすすめの本の読み方【実践編】」 ←本のタイトル

■読んだ本の内容を要約してまとめる
メリット
①本の内容が忘れにくくなる
→アウトプットにより脳に定着するから
②要約力が向上する
→商品説明やプレゼンに役立つ!
③独自マニュアルができる
→営業のスキマ時間に見直す&実践

※コミュニケーションに絞って要約メモを取ってみる

このように、自由な形式で、新たな気づきや学んだ知識を書き残しておきましょう。

参考までに、私自身が長年使っている方眼ノートを紹介します。

アピカ株式会社の「プレミアムCDノート」でA5版のタイプです。

「紳士なノート」のキャッチフレーズのとおり、ノートの表面が上質でなめらかで書きやすいです。

手で触ると、本当にシルクのような感じがして、ちょっとした高級感を味わうことができます。

そして、見た目もシンプルでカッコいいです。

A5版のサイズが、ビジネス書のサイズとほぼ一緒なので、持ち運びに便利です。

私が喫茶店に読書に行くときに、必ず持っていく必需品です。

また、私は要約メモだけではなく、ノートは全てのこのアピカで統一していて、常に2~3冊のストックがあります。

周囲の営業マンが使っていない、ワンランク上のノートを使いたい人におすすめです。

発売元:アピカ株式会社
商品名:プレミアムCD ノート 方眼罫 A5
◯Amazonはこちら
「アピカ プレミアムCD ノート 方眼罫 A5」

要約メモに書き残していくことで、読書によって学んだ量が可視化できるので、本を読む励みにもなります。

継続的に本を読む営業マンは、ぜひ要約メモを試してみてください。