どのような営業マンであっても、ある仕掛けをすることで確実に仕事をこなせるようになり、想定以上の成果がでるようになります。さらに、あなたの成長も早めてくれます。
それが「デッドライン」です。
デッドラインとは、仕事に締め切りを設けることです。期限を設定することであなたの集中力が高まり、思考のスピードも速まります。これによって、仕事の成果を高めることができるのです。
そこで、ここではデッドラインによる時間管理について解説をしていきます。
なぜ仕事を先延ばしにしてしまうのか?
多くの人は、「時間があれば仕事ができる」と考えます。しかし、実際は逆です。時間があればあるほど仕事は進みません。その原因は、先延ばしにあります。
人は仕事に取り掛かる前に、いつまでに終わらせる必要があるのかを意識します。期限までに多くの時間があると、「まだ余裕があるから、今やらなくてもよいか」という考えが発生します。その結果、「仕事に取り掛からない」という選択をします。
人間はどんなときでも、楽をしたいという欲を持っています。面倒臭いことから逃れることができれば、そちらに流されてしまいます。最終的には終わらせる必要があると分かっていても、「今は楽をしたい」という気持ちが仕事を先延ばしにさせるのです。
締め切りが効率をあげてくれる
時間がない中で仕事をすると、スピードがあがった経験をしたことはあると思います。例えば、お客様から明日の16時までに資料が欲しいと依頼されます。「社内で決裁を取るために費用対効果を説明した資料を作って欲しい」とのことです。
過去にも同様の資料を作ったことがあったので、2時間ほどで完成する見込みがありました。それで明日の午前中から、取り掛かることにしました。
ところが翌朝になって別の大型商談が急展開して、その対応に時間を取られてしまうようになりました。結局、提出期限の1時間前である15時にようやく取り掛かり始めました。ところが、このときは30分でその資料が完成したのです。
今までの経験から2時間程度と見込んでいたのが、たった30分しかかかりませんでした。これは、「先延ばしにできない状況」が集中力を高め、その状態で資料作成に取り組んだからです。
締め切りが迫ることで、作業効率があがります。これを利用するのがデッドラインです。お客様に対する期限とは関係なく、自分独自で締め切りを設けるのです。全ての業務にタイムリミットをつけることで、「集中力が高まった自分」で仕事を進めることができます。その結果、想定以上の成果をあげれるようになります。
デッドラインで成長を加速させる
デッドラインを設けて仕事を続けていると、ビジネスマンとしての成長スピードが圧倒的に速まります。期限が近づくと、全神経を集中させる必要があるからです。迷っている暇もなく、決断力がついてきます。自然と考えるスピードも速まります。
これを繰り返していくうちに、体が覚えこんでいくのです。それが当たり前となり、仕事の基礎体力があがっていきます。
成長するためには、自分に負荷を与える必要があります。これは、筋力トレーニングと一緒です。重たいバーベルをあげて、負荷をかけることで筋肉は強化されます。
デッドラインにより自分を鍛えることで、目標達成が当たり前の営業マンを目指してください。