社会人として仕事をするとき、マナーを守ることは大切です。上司や同僚への挨拶や言葉使いなど、組織で働くうえでは欠かせない要素です。
もちろん、営業職も例外ではありません。お客様と直接、顔を合わせることが多い営業マンにとってビジネスマナーは必須です。名刺交換や電話のかけ方など、お客様に好印象を持ってもらうためにも正しいマナーを身につけておかなければいけません。
そして、お客様と一緒にエレベーターに乗るときにも、このビジネスマナーは存在します。乗り降りする順番や立ち位置というように、営業マンが注意をしなければいけないポイントがあります。
そこで、ここではお客様と一緒にエレベーターに乗るときに、営業マンが注意するべきマナーについて解説します。
エレベーターに乗り込む順序
例えば、あなたの会社にお客様が2名来社されたとします。そして、上司とあなたの合計4名がエレベーターで他のフロアに移動します。このとき、営業マンであるあなたが守るべきマナーについて解説します。
営業マンがお客様とエレベーターに乗るとき、最初に注意するべきポイントが乗り込む順番です。これは、到着したエレベーターに人が乗っているかいないかで、その順番が変わりますので注意が必要です。
最初に「誰も乗っていない」ケースです。この場合は、あなたが一番先に入るようにしてください。お客様よりも先に営業マンがエレベーターに乗るのです。
なかには、「お客様より先に入るのは失礼ではないか」と考える人がいます。しかし、お客様があなたの会社に来ていただいている場合は「来客者」になります。つまり、営業マンであるあなたが、「案内役」の立場になるのです。
そして、最初に乗り込んだら、ドアが閉まらないように「開く」ボタンを押さえたままにします。お客様や上司が全員入ってから、行先のフロアボタンを押します。エレベーターの中に「誰も乗っていない」ときは、あなたが先頭に立ってお客様を誘導するという認識を持ってください。
そして次に、到着したエレベーターに「他の人が乗っている」ケースです。この場合は、お客様や上司を先に乗せるようにします。このとき、ドアが閉まらないように手で押さえるようにしてください。
そして、あなた以外の全員が乗り終えてから中に入り、行き先フロアのボタンを押してください。エレベーターの中に「他の人が乗っている」ときは、自分が最後に乗り込むことを意識してください。
立ち位置と降りるときのマナー
エレベーターに乗ってから重要なことが、立ち位置です。あなた自身は、エレベーターの操作板の前に立ってください。これは、降りるときに「開く」ボタンを操作するためです。
このとき、お客様や上司に背中を向けないようにしてください。横向きの姿勢で、お客様と顔が合わせることができるようにする必要があります。ただし、エレベーターの混雑状況に応じて、立ち位置は柔軟に変えるようにしてください。
降りるフロアに着いたら、ドアが閉まり始めないように「開く」のボタンを押したままにします。そして、あなた以外の全メンバーが降りてから、自分も降りるようにしてください。
ここで解説したように、お客様とエレベーターに乗るときには、営業マンが注意するべきポイントが存在します。お客様の信頼を失わないように、基本的なビジネスマナーはしっかりと身につけてください。