営業の仕事術

仕事が速い営業マンの習慣:最大限の力を発揮できる環境作り

いつも仕事が速い人と遅い人がいます。この違いは「環境」の差から生まれます。仕事が速い人は、作業そのものが速いわけではありません。集中して取り組める環境の中で、仕事をしているから速いのです。

一方で仕事が遅い人は、頻繁に作業が途切れます。携帯電話を覗いてみたり、同僚と一緒にタバコ休憩にいったりします。作業から気が離れることで効率が落ちて、仕上げるスピードが遅くなるのです。

仕事に集中する環境は自分で作るものです。まず、携帯電話は机の上には置かないようにします。また、タバコ休憩は一段落ついたところで、独りで取るようにします。作業に専念できる状況が、早く終わらせるのです。

そこで、ここでは私が実践している、「仕事が速い人の環境作り」を説明します。

電話連絡は全て折り返しにする

私は提案書の作成など事務処理に集中したいときは、携帯電話を留守電にします。電話に出て数分でも話をすると、気持ちが大きく離れてしまうからです。

電話が終わっていざ作業に戻ろうとすると、「あれっ、何をやろうとしてたんだっけ?」と忘れてしまいます。そして、提案書を2~3ページ前から見直して、一生懸命に思い出そうとします。この時間が、非常に無駄なのです。

ですから私は留守電にして、完全に一区切りついたところで、折り返しの電話を入れるようにしています。

このように言うと、「お客様からの電話には、すぐに出るべきでは?」と多くの営業マンが感じると思います。しかし、その必要はありません。作業が終わった後に、かけ直せば良いだけです。

どんな事務処理でも、1~2時間あればで終わります。それが待てないというお客様はいません。そして、「誰でも電話に出れないときがある」ことは理解しています。

さらに私は、留守電をセットしたら鞄の中にしまいます。目のつく所にあると、どうしてもメールの受信などに気が取られるからです。

このように私は、携帯電話を完全にシャットアウトすることで、作業に没頭できる「環境」を作っています。その結果、仕事がスムーズに進み、速く終わるのです。

メールソフトは立ち上げない

メールも、あなたの作業を遅らせる要因のひとつです。受信を知らせるポップアップがでるたびに、必ずそこに目が行きます。そのつど、気が散っているのです。

例えば、「あっ! 平松部長からのメールだ。何かあったんだろうか?」というように中断せざるを得ない状況が発生します。内容によっては、返信をする必要性に迫られて大きく気持ちが揺さぶられます。さらに返信内容を考えることで、「以前の作業」から完全に頭が切り離されてしまいます。

そのため私は、集中して業務に取り組みたいときは、メールソフトを立ち上げないようにしています。さらにメールソフトを見ない時間を作ることで、立ち上げたときにより集中してメールのチェックが行える、というメリットもあります。

このように私は、「集中して業務に取り組める環境」を作る工夫をしています。その中で進めることで、本来の能力が発揮できます。その結果、仕事が速く終わるのです。

仕事が速い人で、成績の悪い営業マンはいません。締め切りの前日に必要な資料を提出するだけでも、お客様は喜んでくれます。スピードは情熱を伝える営業マンの武器です。

目標達成のために「どうすれば力を最大限に発揮できるか」を真剣に考えて、日々の営業活動に取り組むようにしてください。