営業学入門

社内の人間関係にフォーカスする営業マンは成果が上がらない

<営業学>

組織で働くということは、自分以外の誰かと一緒に仕事をするということです。当然、自分の都合だけで業務を進めることはできません。特にサラリーマンは、「周囲に合わせる」ことが、少なからず求められます。

しかし、「周囲に合わせる」ことを「社員同士の慣れあい」と認識している人は多いです。自分が本来やるべきことを二の次にして、会社に従うことを優先しているのです。

仕事ができない人ほど、この傾向が顕著になります。それは、「成果があげることができなくても、上司や同僚たちと良い人間関係が作れていれば許されるだろう」という甘えがあるためです。

これは、人と人との付き合いではなく、組織の中での自分を保護するための関係作りです。この思考が原因で、あなたの成果があがらないのです。

成果をあげるたに自分のペースを優先する

私はめったに同僚と一緒に昼食をとりません。これは、自分のペースで仕事をしているからです。お昼の12時だから食事をとるのではなく、業務の流れを考えて時間を取ります。仕事に集中できているときは、お腹がすくのを忘れるぐらい手を止めません。

それは、同僚と仲良くすることが業務目標ではないからです。営業である私の目標は、与えられた予算を達成することです。

いかに数字をやり遂げるかを真剣に考えているから、「周囲と一緒に昼食に行く」ことなど、どうでもいいのです。

さらに、メンバー達と食事にいくと自分の時間を奪われます。集団行動では、一番遅い人間に合わせることになるからです。

注文するのは、一番遅くメニューを決めた人のタイミングになります。食事が終わるのは、一番遅い人が食べ終えたときです。すべてが一番遅い人のペースで進みます。他人のペースで動くというのは、あなたの貴重な時間が奪われているということです。

限られた時間を他人に使われて、成果があがるわけがありません。

他人と違うことを恐れない

明日の訪問の準備が不十分であれば、残業してでも終わらせるべきです。しかし上司に呑みに誘われると、簡単に断ることはできません。同じ営業部のメンバーも参加するのであれば、なおさら義務を感じてしまいます。

しかし、周囲と違う行動をとることを怖がってはいけません。本来のやるべきことにフォーカスして、あなたの行動を決めてください。

私は仕事が終わった後の個人的な時間を、同僚と過ごすことはほぼありません。自分のペースで生活をしているからです。周りに合わせて終電近くまで飲んで、睡眠時間を無駄に削ることはしません。生活サイクルを他人に乱された状態では、成果があがらないからです。

周囲に合わせるのではなく、本来の目標だけを見定めて、営業を行なってください。